公開 2026-10-18・テーマ・オートキャンプ場
この記事の目次
キャンピングカーの旅に慣れてくると、「次はキャンプ場で、外の空気を楽しみながら過ごしたい」と考える人も多いはずです。オートキャンプ場は、車をサイトに横付けして、車の中と外の両方を使って過ごせる場所です。この記事では、キャンピングカーでオートキャンプ場を楽しむための基本を、予約から当日の過ごし方、マナーまで順に説明します。
オートキャンプ場とはどんな場所か
オートキャンプ場は、車をテントやタープのすぐ横まで乗り入れて泊まれるキャンプ場です。荷物を運ぶ手間が少なく、キャンピングカーならそのまま寝室にもなるので、テントを張らずにキャンプの雰囲気を楽しめます。
日本オートキャンプ協会が2026年9月に発行を案内した「オートキャンプ白書2026」によると、全国のオートキャンプ場は1,757か所(2025年)に増えています。同じ白書では、キャンプのかたちとして「車中泊」が定着したことも取り上げられており、キャンピングカーや車中泊でキャンプ場を使う人が増えていることがうかがえます。
キャンピングカーでオートキャンプ場に行く良さは、次のような点です。
- 車外で過ごせる: イスやテーブルを出して食事をしたり、焚き火を囲んだりできます(施設のルールの範囲で)。道の駅やRVパークの多くではできない過ごし方です。
- 設備が整っている: 炊事場やトイレ、シャワーや風呂のある施設もあり、連泊がしやすくなります。
- 電源が使える: 電源付きサイトを選べば、車のバッテリーを気にせずに家電を使えます。
初めてで不安な人には、日本オートキャンプ協会が、施設の設備やサービスを星の数で示す「星マーク」付きのキャンプ場を勧めています。協会のキャンプ場検索で、星マーク付きの施設を絞り込んで探せます。
サイトの種類と選び方
オートキャンプ場の中は「サイト」と呼ばれる区画に分かれていて、サイトの種類によって設備や料金が変わります。
| サイトの種類 | 特徴 | キャンピングカーとの相性 |
|---|---|---|
| オートサイト(区画) | 車1台とテント・タープが置ける決まった区画 | 区画の広さが足りるかを確認 |
| 電源付きサイト | 区画に電源(コンセント)がある | 家電を使いたいときに便利 |
| フリーサイト | 区画の線がなく、空いている場所を使う | 車の乗り入れができない場合も多い |
| キャンピングカー専用サイト | 大きな車向けに広めに作られた区画 | 電源や給排水がある施設も |
キャンピングカーで行くなら、まず「車を乗り入れられるサイトか」を確かめることが大切です。フリーサイトの中には、車は駐車場に止めて荷物を運ぶ方式のところもあります。
電源付きサイトは、夏にエアコンや扇風機を使いたいとき、冬に電気毛布やヒーターを使いたいときに特に役立ちます。ただし、使える電気の量(何Aまでか)は施設ごとに決まっています。たくさんの家電を同時に使うとブレーカーが落ちることがあるので、受付で確かめておきましょう。冬のキャンプでは、電源がなくても使えるFFヒーター付きの車も心強い選択肢です。
車の大きさと乗り入れの確認
キャンピングカーは、ふだんの乗用車より背が高く、長さや幅もあります。予約の前に次の点を確かめておくと、当日「入れない」という事態を防げます。
- 全長・全幅・全高: 借りる車の寸法を手元に控えておきます。特にキャブコンのように背の高い車は、高さの制限に注意が必要です。
- 区画の広さ: 車を止めたうえで、ドアを開けたり、イスやテーブルを出したりする余裕があるか。
- 場内の道と入り口: 道幅、カーブ、木の枝の高さ、坂、未舗装の道があるか。
- 地面の状態: 芝生や土のサイトでは、雨のあとにタイヤがぬかるみにはまることがあります。砂利やアスファルトのサイトがあるかも確かめます。
- キャンピングカーの受け入れ: 施設によっては、大きなキャンピングカーやトレーラーの受け入れに条件を設けています。
車の大きさを伝えて「この車で入れるサイトはどれか」と予約のときに聞くのが、いちばん確実です。
予約とチェックイン・チェックアウト
予約は早めに
人気のキャンプ場は、連休や夏休み、紅葉の時期に早くから予約が埋まります。電源付きサイトやキャンピングカー向けの広いサイトは数が限られていることも多いので、行く日が決まったら早めに予約しましょう。キャンピングカーを借りる日程と、キャンプ場の予約日がずれないように、両方を並べて確かめておくと安心です。
料金はサイトの種類、時期、人数、車の台数などで変わり、電源を使うと別料金になる施設もあります。予約のときに、合計でいくらになるかを確かめておきましょう。
チェックインは時間内に
日本オートキャンプ協会が運営するキャンプ情報サイトでは、1泊2日なら1日目の午後にチェックインし、2日目の午前中にチェックアウトする流れになると説明しています。設営や片付けに時間がかかることから、2泊3日にするとのんびり過ごせるとも勧めています。
当日に気をつけたいのは次の点です。
- 受付時間を守る: 管理棟の受付時間を過ぎると入れない施設もあります。遅れそうなときは早めに連絡します。
- 到着したら場内ルールを確かめる: ゴミの出し方、静かにする時間、焚き火の決まり、車の場内での速度など。
- チェックアウトの時間を逆算する: 片付け、ゴミの処分、キャンピングカーのタンクの水の処理などに思ったより時間がかかります。
キャンプ場での過ごし方の一例
キャンピングカーでのキャンプは、テントの設営がいらない分、到着してからの時間をゆったり使えます。1泊2日の流れの一例を挙げます。
- 昼すぎに到着・チェックイン: 受付で場内ルールを聞き、サイトに車を止めます。車が水平になる位置を探して止めると、夜に眠りやすくなります。
- 電源をつなぎ、外の居場所を作る: 電源付きサイトならケーブルをつなぎます。イスとテーブル、必要ならタープを出して、外で過ごす場所を整えます。
- 夕方は散策やお風呂: 場内の散策や、併設の風呂・近くの温泉で汗を流します。
- 夕食と焚き火: 外で料理を楽しみ、焚き火ができる施設なら火を囲みます。雨の日は車内で食事ができるのがキャンピングカーの強みです。
- 夜は静かな時間に合わせて車内へ: 外に出した道具を片付け、夜露や盗難に備えます。
- 朝は早めに片付け: 朝食後、ゴミの処分やタンクの水の処理を済ませ、チェックアウトの時間に余裕をもって出発します。
天気が崩れたときも、車内に逃げ込めるのはキャンピングカーならではの安心感です。雨の予報なら、タープを無理に張らず、車内中心の過ごし方に切り替えましょう。
ゴミと後片付け
ゴミの扱いは、キャンプ場ごとにルールが大きく違います。分別して捨てられる施設もあれば、すべて持ち帰りの施設もあります。チェックインのときに必ず確かめましょう。
- 分別のルールを守る: 燃えるゴミ、缶、びん、ペットボトル、炭や灰などの分け方は施設の指示に従います。
- 生ゴミの扱い: 夜にサイトに置いたままにすると、動物を寄せることがあります。ふたのできる入れ物にまとめ、車内にしまっておきます。
- 炊事場をきれいに使う: 食べ残しや油を流しに捨てず、拭き取ってから洗うと、排水を汚さずにすみます。
- キャンピングカーの排水: 車内のシンクの排水(グレータンク)やトイレの処理は、決められた場所でのみ行います。処理できる場所がない施設では、勝手に流さないようにしましょう。
撤収のときは、サイトを来たときの状態に戻すのが基本です。ペグの穴や落ちたゴミがないか、最後に一度サイトを見回しましょう。
静かな時間と焚き火のマナー
夜は「静かな時間」を守る
多くのキャンプ場では、夜の一定の時間から朝まで、静かに過ごす時間(消灯時間やクワイエットタイム)を決めています。時刻は施設ごとに違うので、受付で確かめましょう。
キャンピングカーで特に気をつけたいのは次の点です。
- エンジンをかけない: 夜間や早朝のアイドリングは、音と排ガスで周りのテントに大きな迷惑になります。
- 発電機の使い方: 発電機の使用を禁止したり、時間を区切ったりしている施設があります。電気が必要なら、電源付きサイトを選ぶのが確実です。
- ドアの開け閉めと照明: 夜のスライドドアの音や、外に向けた明るいライトは、思った以上に響きます。
- ペットの鳴き声: ペットと一緒に行くなら、ペットを受け入れているキャンプ場を選び、鳴き声にも気を配ります。ペットと旅をしたい人はペットと泊まれる車から探すと便利です。
焚き火はルールと後始末が大切
焚き火はキャンプの楽しみの一つですが、ルールは施設によって違います。
- 直火ができるか: 地面で直接火を燃やす「直火」は、芝や地面を傷めるため禁止している施設が多くあります。その場合は焚き火台を使います。
- 車との距離をとる: キャンピングカーの車体やオーニング(日よけ)のすぐ近くで火を使うと、火の粉や熱で傷める恐れがあります。風向きも見て、十分に離しましょう。
- 燃え残りと灰の処理: 火は完全に消し、灰や炭は施設の決まった場所に捨てるか、持ち帰ります。分からないときは自分で判断せず、管理棟に聞きましょう。
- 風の強い日はやめる: 火の粉が飛んで、周りのテントや林に燃え移る恐れがあります。
まとめ
オートキャンプ場は、キャンピングカーの中と外の両方を使って、キャンプらしい時間を楽しめる場所です。予約の前には、車を乗り入れられるサイトか、車の大きさに区画や場内の道が合うか、電源が使えるかを確かめましょう。
当日は受付時間を守り、ゴミの分別、静かな時間、焚き火のルールなど施設ごとの決まりに従うことが、気持ちよく過ごすための基本です。行きたい地域のキャンピングカーやキャンプ場の情報は、地域から探すページから探してみてください。
参考にした情報
- 一般社団法人日本オートキャンプ協会「『オートキャンプ白書2026』発行のお知らせ」(2026年9月) https://www.autocamp.or.jp/post-22088/
- 一般社団法人日本オートキャンプ協会 公式サイト(星マーク付きキャンプ場の案内) https://www.autocamp.or.jp/
- キャンナビ(日本オートキャンプ協会)「初心者の方へ 本格的にキャンプを始めてみよう!」 https://japancamp.jp/start-camp2/
- キャンナビ(日本オートキャンプ協会)「星マーク付き」キャンプ場検索 https://japancamp.jp/camp_facility/stars/
- くるま旅クラブ「利用マナー」 https://www.kurumatabi.com/about/manner.html
- 国土交通省「道の相談室:休憩施設『道の駅』」 https://www.mlit.go.jp/road/soudan/soudan_03_04.html
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