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ペットと泊まれるキャンピングカーの旅 借り方と安全の基本

公開 2026-10-18・テーマ・ペット・犬・熱中症

この記事の目次
  1. ペット同乗ができる車は限られている
  2. 借りる前に確かめたい条件
  3. 走行中はクレートやキャリーで固定する
  4. 車内の熱中症にいちばん注意する
  5. RVパーク・キャンプ場でのペットのルール
  6. 持ち物チェックリスト
  7. 気持ちよく旅をするためのマナー
  8. まとめ

キャンピングカーなら、宿の「ペット可」の部屋を探さなくても、愛犬や愛猫と同じ空間で寝泊まりしながら旅ができます。一方で、レンタル車には店舗ごとの細かな条件があり、車内の暑さや移動中の安全にも気を配る必要があります。この記事では、ペットとキャンピングカーの旅を安心して楽しむために、借りる前から旅先までの注意点を順に紹介します。

ペット同乗ができる車は限られている

まず知っておきたいのは、キャンピングカーのレンタルでは、ペットの同乗を断っている車が少なくない ということです。次に借りる人のなかには動物のアレルギーがある人もいるため、毛やにおいが残らないよう、ペット同乗が可能な車を限っている店舗があります。

日本RV協会が監修したレンタル事業向けのマニュアルに載っている貸渡約款の例でも、「ペット同乗可能車両を除き、車内へのペットの乗り入れは禁止」とされ、守られなかった場合は清掃費を請求すると書かれています。つまり、ペットと旅をするなら「ペット同乗可」と明示された車を選ぶことが出発点です。

campergo では、ペットと一緒に使えるキャンピングカーを ペット可のキャンピングカー のページにまとめています。まずはここで、近くの店舗にどんな車があるかを見てみてください。

借りる前に確かめたい条件

「ペット可」と書かれていても、条件は店舗や車によって違います。予約の前に、次の項目を問い合わせて確かめておきましょう。

確かめる項目 聞いておきたいこと
大きさ 小型犬のみか、中型・大型犬も乗れるか
頭数 何頭まで同乗できるか
種類 犬・猫以外(うさぎ、鳥など)も乗れるか
追加料金 ペット同乗の料金はいくらか、1頭ごとか1回ごとか
清掃 返却時の清掃料はかかるか、毛やにおいが残った場合の扱い
証明書 予防接種の証明書の提示が必要か
車内のルール ケージの使用が必須か、ベッドやソファーに乗せてよいか

先ほどのマニュアルの約款例では、ペット同乗の条件として次のような項目が挙げられています。

  • 1年以内に接種した狂犬病予防接種の証明書と、混合ワクチンの接種証明書が必要
  • 事前にノミ・ダニの駆除とブラッシングをしておく
  • 車内で排泄しないようしつけておく
  • 乗せる前に外で足を洗う、または拭く
  • 車内ではケージかキャリーバッグを必ず使う
  • ソファーやベッドに直接乗せない

すべての店舗が同じ条件ではありませんが、これくらいの決まりがあるものと考えて準備しておくと、当日あわてずに済みます。なお、犬の飼い主には、住んでいる市区町村への登録と、年1回の狂犬病予防注射、鑑札と注射済票を犬に付けておくことが法律で求められています(厚生労働省の案内による)。証明書を求められたときにすぐ出せるよう、写しを持っていきましょう。

走行中はクレートやキャリーで固定する

キャンピングカーの車内は広いので、ペットを自由にさせたくなるかもしれません。しかし、走行中に急ブレーキをかけたり、カーブで車体が揺れたりすると、ペットが投げ出されてけがをするおそれがあります。

道路交通法第55条第2項では、運転者の視野やハンドルなどの操作をさまたげるような乗せ方をして運転してはならないと定められています。ペットを膝に乗せたり、運転席の足元に入り込める状態で走ったりするのは、この点からも避けなければいけません。

走行中は次のようにするのが基本です。

  • クレートやキャリーに入れ、ベルトなどで動かないように固定する
  • 運転席・助手席まわりには来られないようにする
  • 窓から顔を出させない
  • ドアを開けるときは、飛び出さないようリードをつないでから

クレートに慣れていないと、車内で鳴き続けたり落ち着かなかったりすることがあります。環境省は災害への備えとして、日頃からキャリーバッグやケージに入ることに慣れさせておくよう呼びかけています。旅の前にも、自宅でクレートに入る練習をしておくと、車内で落ち着いて過ごしやすくなります。

また、ペットも乗り物に酔うことがあります。こまめに休憩をとり、急発進・急ブレーキを避けたゆっくりした運転を心がけましょう。

車内の熱中症にいちばん注意する

ペットとの車の旅で、もっとも気をつけたいのが熱中症です。

環境省は「ペットを車内に残さないで!」という注意喚起の資料を出しています。この資料によると、気温35℃の炎天下に停めた車内は、窓を閉めてエンジンを止めると、わずか15分ほどで人にとっても危険な暑さに達するとされています。また、犬や猫は密な毛に覆われ、汗腺が足の裏などにしかないため、体温の調節が苦手で暑さに弱いと説明されています。

JAF(日本自動車連盟)が2012年8月に行ったテストでは、気温35℃の晴れた日に4時間駐車したところ、対策をしなかった黒い車の車内は最高57℃に達しました。サンシェードを付けた車で最高50℃、窓を3cm開けた車でも最高45℃で、「窓を少し開けておけば大丈夫」とは言えない結果です。エアコンを動かし続けた車は27℃程度に保たれていましたが、エンジンをかけたままの停車には別の危険や周りへの迷惑もあります。

キャンピングカーは車体が大きく、断熱がしっかりした車もありますが、日なたに停めれば車内の温度は上がります。次の点を守りましょう。

  • 暑い日は短い時間でもペットを車内に残さない(買い物やトイレのときも一緒に行動する)
  • 日中に停めるときは日陰を選び、こまめに換気する
  • 新鮮な水をいつでも飲めるようにしておく
  • 散歩は早朝や日が落ちてしばらくたってからにする

夏の旅では、エアコン付きのキャンピングカー を選ぶのもひとつの方法です。ただしエアコンを使える条件(走行中のみか、外部電源につないだときか)は車によって違うので、受け取りのときに確かめてください。

熱中症を疑ったときは

環境省の熱中症対策シンポジウムで獣医師が示した資料では、パンティング(口を開けてハアハアする)、よだれ、落ち着きがない、目や口の粘膜が赤い、などが初期の様子として挙げられています。さらに進むと、ふるえ、嘔吐や下痢、呼吸困難、意識がなくなるといった重い症状になります。

同じ資料では、病院に着くまでにできることとして次が紹介されています。

  1. 涼しい場所で休ませる
  2. 意識があり自分で飲めるなら水を飲ませる
  3. 体を冷やす(22〜28℃くらいの水をかける、首・脇・内股に冷たい水をあてる、風を送る)
  4. 動物病院に連絡し、すぐに診てもらう

体温が下がっても、そのあと体の中で悪化が進むことがあるとされています。応急処置で落ち着いたように見えても、必ず獣医師に診てもらいましょう。旅先の近くにある動物病院を、出発前に調べておくと安心です。

RVパーク・キャンプ場でのペットのルール

泊まる場所を選ぶときも、ペットの扱いを確かめる必要があります。

日本RV協会が認定する車中泊施設「RVパーク」の認定条件には、24時間使えるトイレや100V電源などが挙げられていますが、ペットの受け入れは条件に含まれていません。ペットを連れて泊まれるかどうかは施設ごとに決まっているので、予約の前に施設の案内で確かめましょう。

オートキャンプ場も同じで、ペット可のサイトを決めている場所、管理棟や炊事棟には入れない場所、ドッグランを備えた場所など、ルールはさまざまです。よくある決まりの例を挙げます。

  • サイトの中でもリードをつなぐ
  • 建物の中や共用の炊事場には入れない
  • ふんは持ち帰る
  • 夜間に鳴き声が続かないようにする
  • 頭数や大きさに制限がある

道の駅やサービスエリアなどの公共の駐車場は、あくまで休憩のための場所です。国土交通省の地方整備局の案内でも、道の駅の駐車場などで宿泊目的の利用は遠慮してほしいとされています。ペットと過ごす時間が長い旅こそ、ルールが明確なRVパークやキャンプ場を泊まる場所に選びましょう。

持ち物チェックリスト

ペットとの旅の持ち物をまとめます。

必ず持っていくもの

  • 予防接種の証明書(写し)
  • いつものフードと食器、水と給水用の器
  • リード・首輪またはハーネス(迷子札を付ける)
  • クレートまたはキャリー
  • ペットシーツ、ふんの処理袋、消臭スプレー
  • ふだん飲んでいる薬

あると便利なもの

  • 車内に敷くマットやタオル(シートを毛や汚れから守る)
  • 粘着ローラーや小さなほうき(返却前の掃除用)
  • 足を拭くタオルやウェットシート
  • 夏はひんやりマット、冬はブランケット
  • 慣れたおもちゃや毛布(においで落ち着きやすい)
  • 旅先の動物病院の連絡先メモ

フードは旅先で同じものが手に入るとは限りません。日数分より少し多めに持っていくと安心です。

気持ちよく旅をするためのマナー

ペットと泊まれる場所が今後も増えていくためには、一人ひとりのマナーが欠かせません。

  • 抜け毛は返却前にできるだけ取る。 次に借りる人への配慮です。清掃料がかかる店舗でも、目に見える毛は取っておきましょう。
  • ふんや尿の後始末をする。 ふんは持ち帰り、尿は水で流すなど、施設のルールに従います。
  • 鳴き声に気をつける。 夜や早朝は特に響きます。落ち着かないときは、少し外を歩くなどして気分を変えましょう。
  • ペットが苦手な人もいることを忘れない。 共用の場所では短めのリードで、ほかの人やペットに近づけすぎないようにします。
  • 車内をかじったり引っかいたりさせない。 設備を傷つけると修理費がかかることがあります。

返却のときに気になることがあれば、隠さずに店舗へ伝えましょう。正直に伝えるほうが、結果として手間も費用も少なく済むことが多いです。

まとめ

ペットとのキャンピングカーの旅は、まず「ペット同乗可」の車を選び、大きさ・頭数・追加料金・清掃の条件を予約前に確かめることから始まります。走行中はクレートやキャリーで固定し、暑い日は短い時間でも車内に残さないことが何より大切です。泊まる場所もペットの受け入れを確かめ、施設のルールとマナーを守って過ごしましょう。

ペットと一緒に乗れる車は、campergo の ペット可のキャンピングカー から探せます。広い車内でゆったり過ごしたいなら、居住スペースの広い キャブコン も候補になります。

参考にした情報

この記事の条件で、キャンピングカーを借りられる店舗を探せます。

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