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夏のキャンピングカー旅行 高原と海、お盆を暑さと混雑を避けて楽しむコツ

夏のキャンピングカー旅行 高原と海、お盆を暑さと混雑を避けて楽しむコツ

公開 2026-10-22・テーマ・季節・夏・高原・お盆・熱中症

この記事の目次
  1. 夏の天気と暑さを知っておく
  2. 暑さを避ける行き先と時間
  3. 夏休みとお盆の混雑と予約
  4. 夕立と雷から身を守る
  5. 虫と生き物に気をつける
  6. 海で遊ぶときの注意
  7. 夏の服装と持ち物
  8. 車内での過ごし方と出発前の確認
  9. まとめ

夏休みは、キャンピングカーで遠くまで出かけやすい季節です。涼しい高原で星を眺めたり、海の近くで朝を迎えたりと、夏ならではの旅ができます。その一方で、夏の旅には、厳しい暑さ、夏休みやお盆の混雑、急な夕立と雷、虫や海の事故といった、ほかの季節にはない心配もあります。この記事では、夏にキャンピングカーを借りて旅をする人に向けて、暑さを避ける行き先と時間、混雑と予約、夕立と雷、虫と海の注意、持ち物を順に説明します。

夏の天気と暑さを知っておく

気象庁は、夏の前半は北海道を除いて全国的に梅雨前線の影響で雨が多くなり、夏の後半は太平洋高気圧に覆われて全国的に晴れて気温が高くなると説明しています。ただし、北日本の太平洋側を中心に、曇って気温が低くなる日もあります。

熱中症警戒アラートを旅の判断に使う

夏の旅の計画では、環境省と気象庁が出す「熱中症警戒アラート」を見る習慣をつけましょう。もとになっているのは「暑さ指数(WBGT)」です。環境省は、暑さ指数は湿度、日差しなど周りの熱の環境、気温の3つを取り入れた指標で、気温とは違う値だと説明しています。

2026年度の運用では、アラートは次のように出されました。

種類 出るとき 発表の時刻
熱中症警戒アラート 府県予報区などの中のどこかの地点で、翌日または当日の最高の暑さ指数が33以上と予測されるとき 前日の午後5時と当日の午前5時
熱中症特別警戒アラート 都道府県の中の地点すべてで、翌日の最高の暑さ指数が35以上と予測されるとき 前日の午後2時

2026年度の運用期間は4月22日から10月21日まででした。環境省は、次の年度の情報提供は4月下旬に始める予定としています。期間や基準は年度ごとに発表されるので、その年の環境省の発表で確認してください。

旅の前日の夕方と当日の朝に、行き先のアラートを確認しましょう。警戒アラートが出たときに環境省が呼びかけているのは、次のことです。

  • 屋内ではエアコンなどを適切に使い、涼しい環境で過ごす
  • こまめに休み、水分と塩分をとる
  • 高齢の方や子どもに特に気を配る

アラートが出た日は、涼しい場所で過ごす計画に切り替えましょう。

暑さを避ける行き先と時間

標高の高い場所を目指す

夏の旅で暑さを避けるいちばんの方法は、涼しい場所へ行くことです。気象庁は、気温は高さが100m上がるごとに普通0.5〜1℃下がると説明しています。名古屋地方気象台は、標準的な大気ではおよそ0.6℃としています。この目安で考えると、標高が1,000m高い場所は、平地よりおよそ6℃気温が低いことになります。実際の気温は行き先の予報で確認しましょう。

日本オートキャンプ協会の「オートキャンプ白書2026」のお知らせでも、2025年は猛暑が続き、利用者が避暑地を選ぶなどして対応したことが取り上げられています。泊まる場所は高原や山あいから探すと、夜も過ごしやすくなります。

1日の動き方を暑さに合わせる

行き先が涼しくても、日中の移動や観光は暑くなります。1日の動き方を、気温の上がり下がりに合わせて組み立てましょう。

時間 過ごし方の例
早朝〜午前 涼しいうちに移動する。外での散策や水遊びもこの時間に
昼〜午後 屋内の施設、木陰、標高の高い場所で過ごす。車内はエアコンを使う
夕方 気温が下がってから外で食事や散歩をする
夜 電源のある泊まり場所でエアコンを使って眠る

車内の暑さはエアコンの記事で

夏の閉め切った車内は、短い時間で危険な暑さになります。寝ている間の熱中症にも注意が必要です。家庭用エアコン付きの車がエンジンを止めて冷房を使える仕組みや、電源のある泊まり場所、アイドリングを避ける理由はエアコンの記事にまとめています。夏の旅では、エアコン付きの車の一覧から車を選び、外部電源につなげるRVパークや電源付きのキャンプ場に泊まる計画を立てると安心です。子どもやペットを車内に残して離れることは、エアコンを動かしていても避けましょう。ペットと出かけるなら、ペットと泊まれる車の一覧でエアコンの有無もあわせて確認しておきます。

夏休みとお盆の混雑と予約

道路の混雑は前もって考えておく

夏休み、特にお盆の前後は、帰省や旅行で高速道路が混み合います。高速道路会社4社(東日本・中日本・西日本の各高速道路会社と本州四国連絡高速道路)は、2026年のお盆期間(8月7日〜16日の10日間)の交通状況の速報をまとめています。それによると、10km以上の渋滞が312回、そのうち30km以上の渋滞が18回起きていました。渋滞の回数や混む日は、その年の曜日の並びや天気で変わります。出発の前に、その年の渋滞予測と道路の情報を確認しておきましょう。

長い渋滞は運転の疲れを大きくします。次のように工夫しましょう。

  • 混む日を外して出発する: 休みを前後にずらせるなら、帰省の人が集中する日を避けます。
  • 移動は涼しい早朝に: 混雑を避けやすく、暑さもやわらぎます。
  • 休憩を多めにとる: 2時間に1回などと決めて、SA・PAや道の駅で休みます。
  • 渋滞情報を見ながら動く: 出発前と途中で道路の情報を確認し、無理のない予定に組み直します。

車と泊まる場所は早めに予約する

夏休みとお盆は、キャンピングカーのレンタルも泊まる場所も、早くから予約が埋まる時期です。人数に合った車、エアコン付きの車、ペットと乗れる車などは数が限られるので、行く日が決まったら早めに予約しましょう。料金や予約金、キャンセル料の決まりは店舗ごとに違い、繁忙期は料金が高くなることが多いので、予約の前によく確認しておきます。

電源付きのキャンプ場やRVパークも、夏はとても人気があります。車を借りる日と泊まる場所の予約日がそろっているか、両方を並べて確認しておくと安心です。オートキャンプ場の選び方はオートキャンプ場の記事、RVパークはRVパークの記事にまとめています。

夕立と雷から身を守る

夏の午後は、晴れていても急に積乱雲が発達して、激しい雨や雷になることがあります。

積乱雲が近づくサイン

気象庁は、積乱雲が近づくサインとして次の3つを挙げています。

  • 真っ黒い雲が近づいてきた
  • 雷の音が聞こえてきた
  • 急に冷たい風が吹いてきた

こうしたサインに気づいたら、すぐに安全な場所へ移りましょう。気象庁は、単独の積乱雲による激しい現象は30分から1時間ほどで弱まることが多いので、安全な場所で過ぎ去るのを待つよう案内しています。気象庁の「雷ナウキャスト」は10分ごとに更新され、雷が起きている所や、1時間以内に雷が起きる可能性のある所を地図で見られます。

川や沢のそばに車を止めない

気象庁は、積乱雲による大雨は短い時間に狭い範囲で激しく降ると説明しています。降り始めからわずか十分程度で、中小の河川が増水したり、道路のアンダーパス(線路や道路の下をくぐる部分)が冠水したりすることがあります。川の上流で降った雨で、雨の降っていない下流が急に増水することもあります。

河原や中州にキャンピングカーを止めたり、そこで夜を過ごしたりするのはやめましょう。空が暗くなってきたら、すぐに水から上がって川から離れます。運転中は、水がたまったアンダーパスに入らないようにします。大雨の危険がどこで高まっているかは、気象庁の「キキクル(危険度分布)」で、土砂災害・浸水・洪水ごとに地図で確認できます。キキクルの色の見方は梅雨と台風の季節の記事で説明しています。

雷のときは車の中で待つ

気象庁は、鉄筋コンクリートの建物、屋根のある車(オープンカーは不可)、バス、列車の中を、雷のときの比較的安全な空間としています。木のそばは危険で、最低でも木の幹、枝、葉のすべてから2m以上離れるよう呼びかけています。雷の音が聞こえなくなっても、すぐには外に出ず、しばらく車内や建物の中で様子を見ましょう。

JAFは、運転中に雷雲が近づいたときの注意として、次のことを挙げています。

  • 車内は比較的安全な場所だが、ドアノブなどの金属部分に触れると感電のおそれがある
  • 落雷に驚いてハンドルやアクセルの操作を誤らないよう、落ち着いて運転する
  • 運転を続けるのが難しいときは安全な場所に止めて通り過ぎるのを待ち、慌てて車の外に出ない

キャンピングカーは車種によって居住部の作りが乗用車と違うので、雷のときに車内のどこにいるのがよいかを借りるときに店舗に聞いておくと安心です。外に出していたタープやイス、オーニングは、空模様が悪くなる前に片付けておきましょう。気象庁は、雷鳴が聞こえるなど雷雲が近づく様子があれば、落雷が差し迫っているとしています。そのときは片付けより、車内などの安全な場所への避難を先にします。

虫と生き物に気をつける

マダニ

厚生労働省は、マダニの活動が盛んな春から秋にかけて、かまれる危険が高まると注意を呼びかけています。草むらや藪に入るときは、長袖・長ズボン、足を完全に覆う靴(サンダルなどは避ける)、帽子、手袋を身に着けます。かまれたときは、無理に引き抜くとマダニの一部が皮膚に残ることがあるので、皮膚科などの医療機関で取ってもらうよう案内されています。

ハチ

福島県は、アシナガバチの被害はおおむね7〜8月、スズメバチはおおむね7〜11月に起きると説明しています。同県が呼びかけている注意は次のとおりです。

  • 黒い服は攻撃を受けやすいので避け、帽子で髪を隠す
  • 香水やヘアスプレーを外で使わない
  • ハチを手で払うような急な動きをしない
  • 巣に近づかない

刺されたあとに息苦しさや全身のじんましんなどが出たら、すぐに119番に通報します。厚生労働省は、ハチ毒などで起きるアナフィラキシーで息苦しさなどがあれば、救急車を呼ぶことが大切だとしています。症状が出た本人には運転させないでください。

クマ

「オートキャンプ白書2026」のお知らせでは、2025年は各地でクマの出没が相次いだことも取り上げられています。高原や山あいのキャンプ場へ行くなら、出かける前に行き先のクマの出没情報を確認し、食べ物やゴミは車内にしまっておきましょう。山あいでの注意は秋の旅の記事にもまとめています。環境省は、クマに出会ったら、近づかず、背を向けて走らず、様子を見ながらゆっくり離れるよう案内しています。

海で遊ぶときの注意

海の近くに泊まる旅では、海水浴も楽しみの一つです。海上保安庁は、海で遊ぶときの注意として次の点を挙げています。

  • ライフセーバーや監視員がいて、遊泳区域が示された、管理された海水浴場で泳ぐ
  • 子どもには、もしものためにライフジャケットを着けさせ、常にそばを離れない
  • 沖に向かう強い流れ「離岸流」に気をつける。流されたら岸と平行に泳ぐか、無理をせずに浮いて助けを待つ
  • お酒を飲んだら海に入らない

海辺の駐車場で夜を過ごせるかは、場所ごとの決まりに従います。泊まる場所の選び方は車中泊の記事を参考にしてください。

夏の服装と持ち物

分類 持ち物 ひとこと
暑さ対策 飲み物、塩分をとれる食べ物、帽子、日焼け止め、汗ふきタオル 水分は枕元にも置く
測る 温度計 車内の実際の温度を見る
着る 通気のよい服、薄手の長袖・長ズボン、上着 草むらや虫よけに長袖、高原の夜に上着
雨 レインウェア、足元のぬれない靴 夕立に備える
虫よけ 虫よけ、かゆみ止め 黒い服は避ける
海・川 ライフジャケット(子ども用)、マリンシューズ 管理された場所で遊ぶ
車内 窓の目隠し・日よけ、扇風機、ゴミ袋 食べ物とゴミは車内にしまう
情報 天気・雷・キキクルを見られるスマートフォン、モバイルバッテリー 夕方と朝にアラートを確認

車内での過ごし方と出発前の確認

昼間は窓の日よけを閉め、夜は外部電源のある場所でエアコンを使い、温度計で室温を見ながら眠ります。夕立の日は、車内でゆっくり過ごす日に切り替えられるのもキャンピングカーのよさです。

出発の前に、次の点を確認しておきましょう。

  • 行き先の熱中症警戒アラートと天気予報(雷・大雨)を、前日の夕方と当日の朝に確認した
  • 移動は早朝と夕方を中心にした予定にした
  • エアコンが外部電源のときだけ使えるのか、サブバッテリーでも使えるのかを店舗に聞いた
  • 電源付きのRVパークやキャンプ場を予約し、車の予約日とそろえた
  • 川や沢のそば、海辺の駐車場で夜を過ごさない計画にした
  • 行き先のクマの出没情報を確認した

まとめ

  • 夏の後半は全国的に晴れて暑くなります。旅の前日の夕方と当日の朝に、熱中症警戒アラートを確認しましょう。
  • 暑さを避けるには、標高の高い行き先を選び、移動は早朝と夕方、昼は涼しい場所で過ごす計画にします。車内の暑さとエアコンの使い方はエアコンの記事で確認してください。
  • 夏休みとお盆は道路も泊まる場所も混み合います。混む日を外し、車も泊まる場所も早めに予約しましょう。
  • 夕立と雷は、真っ黒い雲・雷の音・冷たい風がサインです。川のそばに車を止めず、雷のときは車内や建物で過ぎ去るのを待ちましょう。
  • マダニ、ハチ、クマ、海の事故にも備え、長袖や子ども用のライフジャケットを持っていきましょう。

参考にした情報

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