全国のキャンピングカーレンタルを、エリア・車種・料金で比べて探せます
冬のキャンピングカー旅行 雪道・チェーン規制・年末年始の予約と立ち往生への備え

冬のキャンピングカー旅行 雪道・チェーン規制・年末年始の予約と立ち往生への備え

公開 2026-10-22・テーマ・季節・冬・雪道・スキー・年末年始

この記事の目次
  1. 冬の旅の行き先と計画の考え方
  2. 冬用タイヤとチェーン規制
  3. 大雪の予報が出たときの判断
  4. 立ち往生に備える
  5. 雪道の運転
  6. 年末年始の予約と点検
  7. 冬の車内の過ごし方
  8. まとめ

雪景色の中の露天風呂、朝いちばんのゲレンデ、澄んだ空気の星空。冬のキャンピングカー旅には、ほかの季節にはない楽しみがあります。駐車場で着替えて、休憩も食事も車内で済ませられるのは、スキーや雪遊びでは大きな利点です。その一方で、冬の旅は雪道の運転、大雪による通行止めや立ち往生、寒さと一酸化炭素の危険と、準備を誤ると命にかかわる場面もあります。この記事では、冬にキャンピングカーを借りて旅をする人に向けて、タイヤとチェーン、大雪の日の判断、立ち往生への備え、雪道の運転、年末年始の予約を順に説明します。

冬の旅の行き先と計画の考え方

冬の行き先は、大きく「雪のある所へ行く旅」と「雪の少ない所で過ごす旅」に分かれます。どちらを選ぶかで、必要な車の装備も運転の難しさも大きく変わります。

旅のかたち 例 準備の重さ
雪のある所へ行く スキー、雪見の温泉、雪まつり 冬用タイヤ・チェーン・除雪の道具が必須。大雪の日の判断も要る
雪の少ない所で過ごす 太平洋側の海辺、暖かい地方の温泉 寒さ対策が中心。山越えの道では路面の凍結に注意

雪道の運転に慣れていないなら、最初の冬は雪の少ない地域を選ぶと無理がありません。雪のある地域へ行く場合も、除雪の行き届いた幹線道路と、駐車場の除雪された施設だけを使う計画にしましょう。

冬は日の入りも早くなります。国立天文台の暦計算室によると、東京の日の入りは2026年12月1日から13日まで16時28分です(12月31日は16時37分)。日の入りの時刻は場所によって違うので、行き先の時刻も同じページで調べておきましょう。雪道は夏より時間がかかるうえ、暗くなると路面の状態が見えにくくなります。泊まる場所には明るいうちに着く計画にしましょう。日の入り前後の運転の注意は秋の旅の記事で説明しています。

冬用タイヤとチェーン規制

冬用タイヤは基本

雪の道を走るには、冬用のタイヤ(スタッドレスタイヤ)が基本です。国土交通省の近畿地方整備局は、雪道を走る際には必ず冬用タイヤなどを付けるよう呼びかけています。積雪や凍結した道路ですべり止めの措置をとらずに運転することは、道路交通法違反になると案内しています。

道路交通法第71条第6号は、都道府県の公安委員会が定める運転者の決まりを守るよう求めています。そして各都道府県の規則で、「積雪や凍結した道路では、タイヤチェーンやスノータイヤなどを付けてすべり止めの措置をとること」といった決まりが定められています。たとえば長崎県警察の資料では、違反すると5万円以下の罰金、反則金は普通車で6千円と示しています。細かな書き方は都道府県ごとに違います。冬にキャンピングカーを借りるときは、スタッドレスタイヤを付けた車かどうかを予約のときに必ず店に確認しましょう。

JAFが2017年2月に行ったテストでは、圧雪路を時速40kmから急ブレーキをかけたときに止まるまでの距離を比べています。スタッドレスタイヤは17.3m、ノーマルタイヤは29.9mでした。ノーマルタイヤは約1.7倍の距離が必要です。凍った路面(氷盤路)では、スタッドレスタイヤでも78.5mかかっており、冬用タイヤを付けていても過信はできません。

チェーン規制ではスタッドレスタイヤでもチェーンが必要

国土交通省は、大雪の特別警報や大雪に対する緊急発表が出るような、まれな大雪のときに、峠などの特定の区間で「チェーン規制」を行っています。国土交通省の説明で、借りる人が特に知っておきたいのは次の点です。

  • チェーン規制の区間では、スタッドレスタイヤを付けていても、チェーンを付けていない車は通れません。
  • 4WDの車もチェーンが必要です。
  • チェーンは駆動輪に付けるのが基本です。
  • 市販のタイヤチェーンは基本的に使えますが、タイヤに薬剤を吹き付けるタイプは認められていません。

この規制に合わせて、2018年12月14日の改正で「タイヤチェーンを取り付けていない車両通行止め」の標識が定められました。北陸地方整備局の発表は、チェーン規制を行った区間では、チェーンを付けていない車は全車通れず、冬用タイヤだけでは走れないと注意しています。

借りるときに確認すること

  • スタッドレスタイヤが付いているか
  • チェーンが積んであるか、タイヤのサイズに合っているか
  • チェーンをどのタイヤ(駆動輪)に付けるか
  • チェーンの付け外しを店で一度練習できるか
  • ジャッキの場所と使い方
  • 寒冷地用のウォッシャー液が入っているか

キャンピングカーは車体が重く、タイヤも乗用車と違うことがあります。雪の降る中で初めてチェーンを付けるのは大変なので、出発前に練習しておくと安心です。

大雪の予報が出たときの判断

冬の旅でいちばん大切なのは、「行かない」「出発の日をずらす」という判断を早めにすることです。国土交通省と気象庁は、大雪に対する国土交通省緊急発表(2026年1月19日)で、大雪が予想される地域では不要不急の外出を控えるよう呼びかけています。やむを得ず運転する場合に求めているのは、次のことです。

  • 冬用タイヤの装着
  • チェーンの付け方の事前の確認と携行、早めの装着
  • スコップや砂などの冬の装備の携行

降雪の状況によっては、広い範囲で高速道路とそれに並行する国道などが同時に通行止めになることもあります。

出発前に見る情報

見る情報 見るところ
大雪・暴風雪の予報 気象庁の天気予報、大雪の警報・注意報、気象解説情報、気象防災速報(短時間大雪)
通行止め・チェーン規制 国土交通省の各地方整備局の冬の道路情報、道路交通情報
泊まる場所の営業と除雪 キャンプ場・RVパークに直接問い合わせる
車の予約の変更 借りる店のキャンセル・日程変更の決まり

大雪の予報が出たら、無理に出発せず、店や泊まる場所と日程の変更を相談しましょう。キャンセル料や日程変更の扱いは店舗ごとに違うので、予約のときに確認しておくと、いざというときに判断しやすくなります。

立ち往生に備える

大雪で道が止まると、何時間も車の中で過ごすことになりかねません。キャンピングカーは寝床やトイレのある車も多く、立ち往生のときに心強い面がありますが、備えがなければ危険なことに変わりはありません。

一酸化炭素に気をつける

JAFのテスト(2015年2月)では、雪に埋まった車でマフラーのまわりを除雪しないままエンジンをかけ続けると、16分で車内の一酸化炭素の濃度が400ppmに達しました。JAFは、雪の中で車内で待つときはエンジンを切り、毛布や防寒着で体を温めるよう案内しています。やむを得ず暖房のためにエンジンをかけるなら、周りの安全を確認できる範囲でマフラーのまわりを除雪してからにします。雪が降っている間は、マフラーや暖房の排気口が埋まっていないか、こまめに見て除雪を続けましょう。テストの詳しい結果と、FFヒーターを雪の日に使うときの注意はFFヒーターの記事で説明しています。

車に積んでおきたいもの

JAFは、雪道を走る前に準備するものとして、タイヤチェーンとジャッキを必須とし、ほかにも次のようなものを挙げています。キャンピングカーの旅向けに、立ち往生への備えを足して整理します。

持ち物 使いみち
タイヤチェーン・ジャッキ チェーン規制や急な積雪に
スコップ マフラーまわりの除雪、車を出すときの雪かき
スノーブラシ・スクレーパー 屋根や窓の雪、朝の窓の霜を落とす
解氷スプレー 凍った鍵穴やワイパーを解かす
ブースターケーブル 寒さで弱ったバッテリーに
けん引ロープ・砂 タイヤが空転して動けないときに
軍手・長靴・防水の手袋 チェーンの付け外しや除雪に
懐中電灯・ヘッドライト 夜の作業に
防寒着・毛布・寝袋 暖房が止まったときに
飲み物・食べ物 長い立ち往生に
携帯トイレ トイレのない車や、トイレの使えないときに
一酸化炭素の警報器 気づきにくい一酸化炭素に早く気づく
スマートフォンの充電器 情報の確認と連絡に

トイレ付きの車は、立ち往生や渋滞のときにも安心です。トイレ付きの車の一覧 から探せます。

雪道の運転

雪道では、「急」のつく操作をしないことが何より大切です。JAFは、雪道やアイスバーンでの運転の注意として、次のことを挙げています。

  • 発進はゆっくり: アクセルをじわりと踏み込み、ゆっくり発進する。
  • 急ブレーキは厳禁: 急ハンドル、急な車線変更も避ける。
  • 車間距離を多めに取る: 止まるまでの距離が長くなる前提で走る。
  • 凍りやすい場所を知る: 風通しのよい橋の上や陸橋、トンネルの出入り口付近がもっとも危険。
  • ブラックアイスバーンに注意: 昼間に解けた雪や雨のあとに冷え込む夜間や明け方は、黒く見えても路面が凍っていることがある。

JAFが2013年1月に行ったテストでは、時速40kmから急ブレーキをかけたときに止まるまでの距離を路面ごとに比べています。

路面 止まるまでの距離
濡れた路面 11.0m
圧雪路 20.2m
ブラックアイスバーン 69.5m
氷の路面 84.1m

凍った路面では、濡れた路面の6倍以上の距離が必要になります。

キャンピングカーは車体が重いぶん、止まるまでの距離も長くなりがちです。国土交通省も、4WDの車は重く、下り坂でのブレーキの距離が長くなると説明しています。雪道では、ふだんより速度を落とし、早めのブレーキを心がけましょう。

年末年始の予約と点検

予約は早めに

年末年始は、キャンピングカーのレンタルも、スキー場の近くのキャンプ場やRVパークも予約が集中します。レンタルの料金は店舗ごとに違い、繁忙期は高くなることが多いので、日程が決まったら早めに予約し、料金とキャンセルの決まりを確認しましょう。冬の間も営業しているか、除雪されているかは施設ごとに違うので、泊まる場所の予約のときに必ず聞いておきます。

年末年始はトラブルが増える

JAFによると、2024年12月28日から2025年1月6日の年末年始の出動は82,747件で、約10秒に1件の割合でした。いちばん多い出動理由はバッテリー上がりです。JAFは、年末年始はクルマのトラブルが集中する時期なので、事前の点検が大切だとしています。あわせて、出かける前に最新の天気予報を確認し、大雪が予想されるときは不要不急の外出を控えるよう呼びかけています。

借りた車でも、出発前に次のことを確認しましょう。

  • 燃料は満タンか(暖房に車の燃料を使う車も多い)
  • バッテリーの残りと、車内の電気の使い方を店で聞いたか
  • 給水タンクや配管の水抜きの方法を聞いたか(氷点下で凍ることがある)
  • 暖房の使い方と、排気口の場所を教えてもらったか

冬の車内の過ごし方

  • 暖房は排気口の雪に気をつけて使う: エンジンを止めたまま暖められるFFヒーターは冬の旅の心強い装備です。使い方は店の説明に従いましょう。
  • 結露をこまめに拭く: 寒い時期は窓の内側に結露ができやすくなります。ときどき換気し、タオルで拭き取りましょう。
  • 寝る前に翌朝の準備をする: 夜のうちに雪が積もると、朝の出発に時間がかかります。スコップやブラシを取り出しやすい所に置いておきます。
  • 泊まる場所は除雪された施設を選ぶ: 冬も営業しているオートキャンプ場やRVパークを選ぶと安心です。RVパークの使い方 もあわせて読んでおきましょう。

スキー・雪遊びの日の組み立て例

キャンピングカーで雪のある所へ行く日は、次のように時間を組み立てると、明るいうちに無理なく動けます。

時間 すること
前日の夕方 除雪された泊まる場所に着き、翌朝の道路の情報と天気予報を見ておく
朝 車の屋根と窓の雪を落とし、マフラーと排気口のまわりを除雪してから出発する
昼 ゲレンデや雪遊びの合間に、車内で着替えと食事を済ませる
午後の早い時間 雪が強くなる前、暗くなる前に移動を始める
夕方 温泉で温まってから泊まる場所へ戻り、濡れたウェアや手袋を車内で乾かす

濡れたウェアや手袋を車内に干すと窓が曇りやすくなるので、換気もあわせて行いましょう。駐車場で夜を過ごせるかは施設ごとに決まりが違うので、泊まる前に施設の案内で確認します。雪の夜は、施設が認めていても、エンジンをかけたまま眠らないでください。一酸化炭素がたまるおそれがあります。

まとめ

  • 雪のある所へ行くなら、スタッドレスタイヤが基本です。積雪や凍結した道路ですべり止めの措置をとらずに運転すると、道路交通法と都道府県の公安委員会の規則による違反になります。
  • チェーン規制の区間では、スタッドレスタイヤや4WDでもチェーンが必要です。チェーンの有無とサイズを借りるときに確認し、付け外しを練習しておきましょう。
  • 大雪の予報が出たら、不要不急の外出は控え、日程をずらす判断を早めにしましょう。
  • 立ち往生で車内で待つときは、エンジンを切り、防寒着や毛布で体を温めるのが原則です。やむを得ずエンジンをかけるなら、マフラーや排気口のまわりを除雪し続けましょう。
  • 年末年始は予約が集中し、バッテリー上がりなどのトラブルも増えます。早めに予約し、出発前の点検を欠かさないようにしましょう。

冬の旅に向いた、エンジンを止めたまま暖められる車は、FFヒーター付きの車の一覧 から、出発地の近くの店舗とあわせて探せます。

参考にした情報

この記事の条件で、キャンピングカーを借りられる店舗を探せます。

店舗と車両を探す

あわせて読みたい

お問い合わせ